グリーンパワーインベストメント(GPI)は2025年3月11日、秋田県鹿角市で計画する「(仮称)上沼風力発電事業」の環境影響評価方法書を公表した。最大出力は95MW程度で、同市北部の山間部に大型風車を設置する計画だ。
最大22基、2033年1月の運転開始を想定
計画地は鹿角市内で、対象事業実施区域は約1,302ha。このうち改変を想定する区域は約223haとされる。定格出力4.2~6.1MW級の風力発電機を15~22基設置し、発電所全体の出力を最大95MW程度に制御する。現行計画では2030年1月ごろの工事開始、2033年1月ごろの営業運転開始を見込む。方法書は、配慮書段階の検討を踏まえて、調査・予測・評価を行う項目や手法を定める文書であり、住民や自治体の意見を事業計画へ反映する環境影響評価の主要段階に当たる。
鳥類・景観・累積影響の精査が焦点
大規模な陸上風力では、騒音や低周波音、景観、土地改変、水環境に加え、猛禽類や渡り鳥への影響評価が重要になる。鹿角市周辺には既設・計画中の風力案件もあるため、個別案件だけでなく累積的影響をどこまで把握できるかが焦点だ。方法書公表後は、住民意見、秋田県知事意見、経済産業省の審査を踏まえて調査内容が具体化される。発電規模や風車配置は今後の調査結果により変更される可能性がある。再エネ導入による地域便益を示しながら、自然環境と生活環境への影響を科学的に検証し、配置や工法へ反映することが事業の実現性を左右する。