豊畑放牧場風力開発は2025年2月28日、青森県東北町で計画する「豊畑放牧場風力発電事業」の環境影響評価書を公表した。最大出力は12.92MWで、日本風力開発とNTTアノードエナジーが関与する陸上風力案件の法定環境評価が最終段階を終えた。
4.2MW風車4基へ計画を具体化
事業実施区域は東北町字ガス平などで、4.2MW級の風力発電機4基を設置し、発電所出力を最大12.92MWとする。計画初期には2~3.3MW級5基、最大16.5MWを想定し、方法書段階では最大18MWとしていたが、環境調査や設計検討を経て規模と配置を見直した。評価書の縦覧は3月31日まで実施された。法定手続きでは、配慮書、方法書、準備書を通じて住民、自治体、国の意見を反映し、評価書の確定通知後に環境影響評価手続きが完了する。最終計画では発電所の稼働率を21.7%程度と想定している。
2029年4月の運転開始を計画
事業者は2027年4月ごろの着工、2028年11月ごろの工事完了を予定し、試運転を経て2029年4月の営業運転開始を目指す。周辺には複数の既設・計画中の風力発電所があるため、鳥類、騒音、景観などの累積的影響に配慮した運営が重要となる。環境影響評価の完了は建設判断に必要な大きな節目だが、今後も許認可、系統、資材調達、施工体制などの確保が必要だ。運転開始後には、バードストライクや渡り鳥の移動経路に関する事後調査を適切に行い、重大な影響が確認された場合は追加の環境保全措置を講じることが求められる。