中国電力は2026年3月4日、坂本産業とオフサイト型コーポレートPPAを締結し、同日から電力供給を開始したと発表した。坂本産業が中国エリアで新設した水上太陽光発電所の電力と環境価値を中国電力が買い取り、同社グループの養鶏施設へ供給する。
中国電力初の水上太陽光オフサイトPPA
発電所の水上架台と係留設備は環境資源開発コンサルタントが供給し、同社がEPCも担った。中国電力は発電所から生じる電力と環境価値を調達し、送配電網を介して坂本産業グループの養鶏施設へ届ける。需要地から離れた水面を活用するオフサイトPPAである。
中国電力にとって、水上太陽光発電所を電源とするオフサイト型コーポレートPPAは初の取り組みとなる。発電所を新設するため、既存電源の環境価値を移すだけでなく、再エネ供給力を増やす追加性を備える。
年間約610トンのCO2削減を想定
中国電力は、今回の契約によるCO2排出削減量を年間約610トンと見込む。坂本産業は鶏卵の生産・販売を手掛けており、グループの養鶏施設で使う電力の脱炭素化を進める。水上設置は、地上の土地利用と競合しにくい点も特徴だ。
今回の案件は、地域内に新設した分散型太陽光と地場需要家を小売事業者が結ぶモデルとなる。設備の安定運用に加え、水面利用に特有の係留、保守、安全管理が長期供給の重要な要素となる。