東北電力は、太陽光と風力を組み合わせるオフサイトPPAにより、AGCエレクトロニクスの東北域内事業所へ再エネ電力の供給を開始した。年間供給量は約18.5GWhを見込み、複数事業者の太陽光発電所と風力発電所を組み合わせる。単一電源より発電時間帯を分散し、需要に近い供給形状をつくるハイブリッド型の長期調達である。
太陽光と風力の出力特性を補完
太陽光は昼間と晴天時に出力し、風力は夜間を含めて風況に応じて発電する。異なる特性を束ねれば、合計出力の変動を抑え、需要家の使用量に合わせやすくなる。太陽光電源はサンテックエナジーディベロップメントと富士テクニカルコーポレーション、風力電源はくろしお風力発電などが関係し、東北電力が需給調整と小売供給を担う。発電所と工場が離れているため、太陽光部分はオフサイトPPAに該当する。
年間約8,000トンの削減を想定
供給に伴うCO2削減量は年間約8,000トンを見込む。複合PPAは再エネ比率を高めやすい一方、両電源が同時に低出力となる時間帯には補完電力が必要で、予測とインバランス管理の精度が重要になる。年間供給量と削減量はいずれも想定値であり、実績は天候、設備稼働率、需要変動に左右される。今後は30分単位の供給一致度、追加電源の構成、需要家拠点ごとの再エネ比率が事業効果を示す。
なお、容量、発電量、削減効果などは公式発表時点の公表値で、計画値を含む。運転実績や契約条件は今後の追加発表で確認する必要がある。未公表事項は推測で補わず、一次資料の追補を待つ。