サッポロ不動産開発は、リコーリースと2025年6月30日に固定価格方式のバーチャルPPAを締結した。リコーリースが所有する福岡久山太陽光発電所の環境価値を、2025年7月から20年間調達する。発電容量は2,804kW(直流)、年間発電量は約2,700MWhを見込み、デジタルグリッドの取引スキームを利用する。
新設屋根上太陽光の環境価値を取得
バーチャルPPAでは、発電電力と環境価値を分けて取引する。サッポロ不動産開発は従来の小売電気契約を維持しながら、福岡久山太陽光発電所が生む追加性のある環境価値を証書として受け取る。発電所の運転開始時から引き取り手となるため、既存の証書を都度購入するだけでなく、新設電源の事業性を長期契約で支える。デジタルグリッドが固定価格方式の決済と取引基盤を提供する。
2040年の自社使用電力100%創エネへ
サッポロ不動産開発は、保有物件で使用する電力に相当する非化石証書を調達し、テナント分を含めて実質再エネ化している。今後は自家発電や新設時から関与するPPAを「創エネ」と位置付け、2040年までに自社使用電力の100%を創エネにする目標を掲げる。本件のCO2削減効果は約1,350トンで、自社使用電力の約1割に相当する見込み。運転開始後の発電量と環境価値の移転実績が確認点となる。長期契約の履行状況も追跡が必要だ。
なお、本記事の容量、発電量、削減効果などは公式発表時点の公表値であり、計画値を含む。運転実績や契約条件は今後の追加発表で確認する必要がある。