リミックスポイントは、既設FIT太陽光をFIPへ移行し蓄電池を組み合わせる「FIP転事業」の第1号案件として、熊本県宇城市の宇城太陽光発電所を自社保有・運用する。発電出力は968.5kW、年間想定発電量は90万kWhで、約2,500kWhの蓄電池を追加する。2025年夏ごろに工事を始め、2026年初春ごろのFIP移行完了と運転開始を予定する。
市場価格と出力制御に対応する蓄電池併設
同社は、九州で再エネの出力制御が増え、発電事業者の売電収入へ影響していることを事業化の背景に挙げる。FIPでは市場での売電収入にプレミアムが加わり、既設FITからの移行では基準価格として従来のFIT単価が引き継がれる。蓄電池を使って市場価格の低い時間帯に充電し、高い時間帯に放電できれば、出力制御の回避と売電収入の改善を狙える。工事と制度移行は段階的に進め、時期は進捗により前後する可能性がある。
自社案件で運用データを蓄積
第1号を自社保有発電所としたのは、実運用からデータと知見を蓄積し、将来の外部発電事業者向け支援へつなげるためだ。まず九州電力管内でスキームを確立し、その後に対象地域を広げる方針を示す。FIP転換の採算は、蓄電池コスト、充放電ロス、市場価格差、アグリゲーション費用、出力制御の頻度などに左右される。今回の案件は、約1MWの既設太陽光と2.5MWh蓄電池を組み合わせた実証的な事業基盤になる。
なお、本記事の容量・発電量・削減効果は、すべて公式発表時点の公表値を基準とし、計画値を含む。個別案件の進捗や運転実績、契約条件は、今後の各社・自治体による追加発表で確認する必要がある。