【原子力発電】米国 パリセード、米国初の廃止措置から運転状態へ

米ホルテック・インターナショナル社は2025年8月26日、ミシガン州のパリセード原子力発電所(PWR、85.7万kW)が同月25日、廃止措置状態から運転状態へ正式に移行したと発表しました。米原子力規制委員会(NRC)が同年7月24日に運転再開に向けたライセンス変更を承認したことを受けた措置で、廃止措置から運転状態へ復帰する米国初の事例となり、原子力業界にとって歴史的な節目になるとしています。

image

同社によると、これにより同発電所は核燃料の受け入れが可能となり、認可済みの技術仕様の範囲内で条件が整い次第、再稼働に向けた最終段階に入ります。蒸気発生器の一次側修繕やタービン主発電機(183トンのロータ)の再組み立てなど大規模工事が進行中で、現在600人超の常勤原子力専門職員と1,000人超の請負業者が関わっています。再稼働後は80万kW超の電力を供給し、ミシガン州の80万世帯・事業所超の需要を賄う見込みで、州のエネルギー安全保障の強化にも資するとしています。

同発電所は2022年5月に恒久停止していましたが、権限は廃止措置を担うHoltec Decommissioning International社から運転を担うPalisades Energy社へ移譲されています。再稼働は燃料装荷や機器点検、NRCによる最終承認などを経て2025年末に予定され、再稼働後の2026年第1四半期には2回目の運転期間延長申請を行い、運転期限を2031年から2051年まで延長する計画です。ホルテック社は今回の再稼働を足掛かりに、同サイトで独自の小型モジュール炉「SMR-300」2基を現代建設(Hyundai E&C)と共同で2020年代末までに建設・稼働させる計画も進めています。

出典:https://holtecinternational.com/hh-40-18/

ニュース記事一覧へ>>