ポーランド国営石油大手オルレンは2025年8月28日、化学メーカー傘下のシントス・グリーン・エナジー社との間で、合弁会社オルレン・シントス・グリーン・エナジー(OSGE)の運営体制に関する交渉を妥結したと発表しました。オルレン取締役会会長のイレネウシュ・フォンファラ氏は「ポーランドは欧州初のBWRX-300小型モジュール炉(SMR)の導入国となる。これは明日のエネルギーシステムを構築するものだ」と述べています。
合意は、オルレン・シントス両社がOSGE株式を50%ずつ均等保有する定款・株主間契約の改定と、米ゼネラル・エレクトリック・バノーバ(GEベルノバ)が開発した「BWRX-300」(標準設計)技術へのOSGEによる完全なアクセスを認めるライセンス契約の2本柱で構成されます。取締役会議長とマネジメントボード会長のポストは両社が3年ごとに交代で指名するとしており、改定後の定款では合意の実施を監督するステアリング・コミッティも新設されます。
第1号案件の建設地は、ワルシャワの西約140kmに位置するヴウォツワヴェク(Włocławek)に正式決定しました。同地はOSGEが2023年に候補地として選定した6地域(Ostrołęka、Stawy Monowskie、Dąbrowa Górnicza、Nowa Huta、Tarnobrzeg-Stalowa Wolaを含む)の一つで、気候環境省が同年12月に原則決定を下し、環境保護総局長が2025年2月にヴウォツワヴェクとオストロウェンカにおける環境報告書の範囲を承認、両サイトでの環境・立地調査が可能になりました。オルレングループは経営戦略「明日のエネルギーは今日から始まる」に基づき、2035年までに合計出力0.6GWとなるSMR2基以上の運転開始を目指すとしています。