米ウレンコUSA社は2025年9月10日、ニューメキシコ州の濃縮施設で2つ目の新遠心分離機カスケードが低濃縮ウランの生産を開始したと発表しました。同社は予定より前倒しで、かつ予算内でカスケードを稼働させたとしており、2025~2027年に70万SWU/年の新規能力を追加し、施設全体の濃縮能力を15%増強する計画です。
カークパトリック・マネージングディレクターは「新規カスケードを定期的なスケジュールで建設・設置・稼働できることを実証しており、新たな需要の高まりに応えられる」と述べました。同施設は米国内商業炉の濃縮ウラン需要の約3分の1を担い、2010年の操業開始以来、投資総額は50億ドル超、従業員は500人超に上ります。同社は2025年9月30日には米原子力規制委員会(NRC)から濃縮度10%までの生産認可も取得しており、今回の増強はロシア産濃縮ウランへの依存脱却を目指す米国の国内供給網強化にも資するとしています。
また先進炉開発企業アロー・アトミクス社は、2025年7月にウレンコ社と六フッ化ウラン形態の低濃縮ウラン(5%濃縮)供給に関する商業契約を締結したことを明らかにしました。同社によると、次世代炉向けに西側企業が商業ベースで核燃料を調達する初の事例といい、アイダホ国立研究所で建設中のナトリウム冷却型実証炉「Aalo-X」向け燃料は2025年末から2026年初頭に納入される予定です。同社は米国産高濃縮低濃縮ウラン(HALEU)の供給不足を背景に商業調達へ舵を切ったとしており、商用機「Aaloポッド」での8%濃縮燃料への移行も見据えつつ、データセンター向け電源供給を主眼に2026年7月4日の初臨界達成を目指すとしています。
出典:https://www.urenco.com/news/usa/2025/urenco-usa-expands-u.s-enrichment-capacity-with-second-new-cascade https://www.aalo.com/post/fuel-duel-with-urenco