レゾナック・ホールディングス、通期コア営業利益1960億円へ上方修正 AI半導体材料の成長力を検証

レゾナック・ホールディングスの2026年12月期上期は、売上収益6,769億円、コア営業利益888億円となり、コア営業利益は前年同期比で約2.6倍に増えました。中間期決算説明資料では、通期コア営業利益予想を従来の1,400億円から1,960億円へ上方修正しています。AI向け先端半導体材料の成長と、非中核事業の整理を同時に評価する局面です。

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半導体の前工程と後工程を束ねる

同社はシリコンウエハー加工用材料、封止材、接着フィルム、銅張積層板など複数の材料を持ち、特に高性能化が進む後工程で顧客との共同評価を進めています。生成AI向け半導体は配線密度、放熱、接続信頼性の要求が高く、単品材料だけでなく材料同士の組み合わせ評価が参入障壁になります。

上方修正の質を見極める

上期の増益には半導体・電子材料の需要回復に加え、事業売却や構造改革の効果も含まれます。通期予想の大幅な引き上げは追い風ですが、投資家は一時利益と継続的な材料利益を分け、AI向け売上、数量、製品構成、EBITDAマージンを確認する必要があります。半導体市況の循環や顧客認定の遅れもリスクです。

ポートフォリオ転換と財務

昭和電工と旧日立化成の統合後、同社は半導体・電子材料を中核に据え、石油化学など資本集約事業の見直しを進めています。方向性は明確ですが、設備投資、研究開発、事業売却の実行には財務規律が必要です。AI材料の成長が固定費を吸収し、資本コストを上回るROICへつながるかが中長期評価の中心になります。

出典

レゾナック「2026年12月期 中間期 決算説明資料」IR情報

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