ネクソンの2026年12月期第1四半期は、売上収益1,522億円、営業利益582億円、親会社株主に帰属する四半期利益572億円となり、売上・営業利益とも過去最高を記録しました。同社の第1四半期決算説明資料では、長寿IPの継続収益に新作『ARC Raiders』が加わり、収益源が地域・タイトルの両面で広がった点が示されています。
長寿IPと新作を組み合わせる収益構造
メイプルストーリーフランチャイズは前年同期比42%増となり、『MapleStory: Idle RPG』や『MapleStory Worlds』が成長を牽引しました。『ARC Raiders』は累計販売1,600万本を突破し、北米・欧州売上は前年同期比310%増えています。一方、アラド戦記フランチャイズは26%減。長寿IPは安定基盤ですが、地域別アップデートの反応やモバイル版の減速が四半期業績を左右します。
投資余力とパイプライン
営業キャッシュフローは530億円で、開発、運営、マーケティングを自社資金で回せる点は強みです。既存IPの派生作品に加え、PC・コンソール・モバイルへパイプラインを広げています。投資家にとっては、新作本数よりも、ローンチ後の継続率、課金・追加コンテンツ、開発費回収期間を確認することが重要です。
ヒット変動、為替、地域集中が主要リスク
ゲームは成功時の利益率が高い一方、開発遅延、初動不振、ユーザー離れ、規制変更による変動も大きい事業です。韓国・中国での既存タイトル運営に加え、北米・欧州の新作が収益構成を変えており、円換算業績は為替にも左右されます。評価では過去最高益だけでなく、次四半期予想、タイトル別集中度、海外新作の定着を分けて見る必要があります。