パワーエックス、2段積みに対応した大規模蓄電所向け高容量システム「Mega Power 4000」シリーズを発表

株式会社パワーエックスは、2026年8月3日、系統蓄電所の大型化とグローバル市場での競争に対応する、高容量蓄電システム「Mega Power 4000」シリーズ(20フィートコンテナ型)を新たに発表しました。

image

同シリーズは、液冷式のリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を20フィートコンテナに高密度にパッケージングした製品です。採用する電池セルに応じて、蓄電容量4.6MWhと4.2MWhの2つのモデルを展開し、2027年5月からの量産開始を予定しています。同社は本製品群をグローバル戦略モデルと位置付け、日本国内だけでなく、豪州や東南アジアなど海外市場への本格展開を見据えて国内外の顧客への提案を開始しました。

従来比約3.4倍の容量と統合ソリューションによるコスト削減

本製品群は、1台当たり最大4,680kWhの蓄電容量を搭載し、同サイズの同社従来製品比で約1.7倍の容量を実現しました。これにより、同規模の蓄電所を構成する場合に必要な蓄電コンテナの台数を約4割削減でき、基礎・配線・据付・現地調整といった台数に比例して増加する建設コストの圧縮と工期の短縮につながるとしています。さらに、同社製品として初めて蓄電コンテナの2段積み設置に対応した設計を採用しており、2段積みの場合、20フィートコンテナの設置面積(約14.8㎡)あたり最大9,360kWhの設置が可能となり、従来製品比で約3.4倍の蓄電容量を確保できるため、用地の有効活用にも貢献します。

加えて、同日発表されたパワーコンディショナ(PCS)、変圧器、高圧配電盤を統合した系統接続設備「Grid Connector for BESS」と組み合わせた標準パッケージを、国内外の大型蓄電所向け中核ソリューションとして展開します。蓄電システムから系統接続設備までを一体で最適化することで、建設コストのさらなる低減と運転開始までの期間短縮を図ります。

輸送性・安全性・セキュリティを高めたユニバーサル設計

国際規格(ISO)に適合した標準サイズの20フィートコンテナを採用し、国内外への納入を前提とした輸送性と高容量を両立しています。国内では輸送時の重量を32トン以下に抑えることで既存インフラでの搬入を可能にし、海外向けには危険物輸送規則に基づく海上輸送への対応を予定しています。

また、製造国やメーカーの異なる複数の電池セルサプライヤーに対応するユニバーサルな設計を採用することで、供給安定性を高めるとともに調達環境の変化に柔軟に対応しながらコスト低減を図ります。安全性に関しても、慣性計測装置(IMU)による地震時の安全制御や、アクティブ・ノイズキャンセリングによる騒音低減機能(オプション)など、自然災害の多い日本での運用を想定した機能を搭載。サイバーセキュリティについては、IoT製品向けセキュリティ制度「JC-STAR」への適合を予定しており、電力インフラに求められる高い信頼性を確保しています。

ニュース記事一覧へ>>