清水建設は2026年8月6日、山岳トンネルのコンクリート吹付け作業を自動化する「HERCULES-AUTO」を施工現場へ適用したと発表しました。吹付けロボットを自動制御し、切羽付近で作業する技能者の負担を減らしながら、品質の安定と施工速度の向上を目指します。
5,500立方メートルの施工で効果を確認
現場では約5,500立方メートルの吹付け施工に使用し、施工サイクルを従来比で約5%短縮しました。吹付け位置や動作をシステムで管理することで、作業者の熟練度によるばらつきを抑え、材料の過不足も減らせます。危険性の高い切羽周辺から人を遠ざけられるため、安全性向上と人手不足対応の両面で効果が期待されます。
外販と標準化で投資回収へ
清水建設はシステムの改良を続け、社内現場への展開に加えて外部販売も視野に入れます。建設機械の自動化は開発費が先行するため、導入台数と現場当たりの原価削減を積み上げられるかが重要です。吹付け工程を標準化し、工期短縮、安全コスト低減、機器販売・保守収入へ結び付けられれば、施工DXの収益性を示す事例になります。