環境省は、2026年7月23日、2024年度実績に基づく電気事業者別の基礎排出係数(非化石電源調整済み)・調整後排出係数等の一部追加・更新を発表しました。対象は、2025年度中に新規参入した事業者の追加、2024年度中の新規参入事業者の更新、2025年度のメニュー別係数を公表する事業者の更新です。特定排出者が同日以降、2025年度の温室効果ガス排出量を算定・報告する際に用いる係数になるとしています。 (環境省)
基礎排出係数と調整後排出係数は、地球温暖化対策推進法の算定・報告・公表制度で、購入電力に伴うCO2排出量を計算する基礎です。2025年度報告から基礎排出係数もメニュー別公表へ移行しており、企業は契約する電気事業者と電力メニューに対応する最新版を確認する必要があります。(環境省ポリシー)
GHGプロトコルでは地域・時間粒度を精緻化
今回の事業者・メニュー別係数は、GHGプロトコルのLBM(ロケーション基準手法)と直接同じ指標ではありません。LBMは契約属性ではなく、消費地点に物理的に供給される系統電力の平均排出強度を反映する方法です。改定案では、利用可能な係数のうち、まず地理的境界、次に時間粒度を優先して最も精緻なデータを使い、1時間単位も選択肢とする考えが示されています。
GHGプロトコルは2026年1月末までの意見募集を終え、寄せられた回答を評価しています。将来、日本でも年平均・事業者別係数に加え、一般送配電エリアやより狭い系統区域、月次・時間別係数が求められる可能性があります。企業には、拠点別の使用量、契約メニュー、スマートメーターの時間データを分けて保存する準備が必要になりそうです。(GHGプロトコル)
出典
環境省「令和6年度の電気事業者ごとの基礎排出係数・調整後排出係数等(一部追加・更新)」