JERA Crossは、2025年度末の顧客数を前年度末の6社から33社へ約5倍に増やし、売上を約14倍に拡大しました。販売電力量は631GWh、再エネPPA契約容量は73MW、脱炭素コンサルティングは20件、アワリーマッチングの運用件数は5件です。絶対額の売上高や利益は公表していませんが、2023年設立後の先行投資段階から、事業収益基盤を確立する局面へ移りつつあります。
収益源は、GX戦略・ロードマップ策定のコンサル収益、電力小売粗利、PPAの組成・運用収益、需給・蓄電池・デジタル基盤の最適化収益です。フロー型のコンサルから、電力供給や運用代行によるリカーリング収益、顧客との価値共創型収益へ広げる方針です。ロードマップ策定アプリにより、従来約2.5カ月かかった作業期間を半減し、顧客拡大の制約を減らします。
成長分野は、蓄電池とエネルギーマネジメント、24/7カーボンフリー電力、アワリーマッチングです。Google Cloudのデータセンター向けには、発電・需要データと非化石証書を用い、EnergyTag基準に沿う時間単位証書を生成しました。太陽光、風力、蓄電池、EV、需要データをAIで統合し、コストとCO2を継続的に最適化する「需要家OS」を目指します。
JERAの100%子会社で非上場のため、株価チャートはありません。評価上の焦点は、急成長を継続収益と利益へ転換できるかです。94人規模の組織による案件遂行力、PPA電源の開発遅延、卸電力・非化石証書価格、制度変更、予測誤差とインバランス、提携先への依存が主なリスクとなります。