【GHG政策規制】Eurelectric、EU-ETS見直しで予見可能な炭素価格を要求

欧州電気事業者連盟(Eurelectric)は2026年6月18日、EU排出量取引制度(EU-ETS)の見直しに向け、気候担当欧州委員のホークストラ氏宛の書簡で、予見可能で競争力を支える制度設計を求める提言を発表しました。ETS対象部門の排出量は2005年比で約50%減少した一方、同期間にEU経済は約30%成長しており、脱炭素化と経済成長の両立に貢献してきたと評価しています。

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Eurelectricは、制度の抜本的な見直しではなく、投資予見性を高める方向での改善を求めるとし、3点を優先課題として掲げました。第一に、市場安定化準備(MSR)の柔軟化やアドホックな介入の回避などを通じた「予見可能で持続可能な炭素価格」の確保。第二に、ETS収入の産業脱炭素化投資への還元やCBAM(炭素国境調整措置)を通じた炭素リーケージ対策の強化など、産業競争力を支えるETSの実現。

建物・運輸部門向けETS2を含む公正な移行も要請

第三の柱として、建物・運輸部門を対象とするETS2の予見可能な導入や、脆弱な家計・企業への的を絞った支援、近代化基金の強化など、社会的に公正な移行の実現を挙げています。

フォンデアライエン欧州委員長は2026年3月19日、「排出量取引制度は機能している」としつつ、制度の近代化と柔軟化の必要性に言及しており、ETSを維持しつつ改善を図る方向性はEUレベルでも支持が広がりつつあるとしています。Eurelectricは、市場安定化準備の見直しを含む今後のETS改革論議において、脱炭素化・産業競争力・エネルギー安全保障の3目標を同時に達成できるバランスの取れた改革を後押しする姿勢を示しています。

出典:https://www.eurelectric.org/news/a-stronger-more-predictable-ets-to-power-europes-transition/

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