LIXILと福岡県宗像市は2024年4月3日、市役所、東郷地区コミュニティ・センター、城山中学校の3施設で「PVロールスクリーンシステム」の実証を開始しました。既築建物の窓の室内側へ後付けできるロールスクリーン型の太陽光発電設備で、発電、蓄電、給電、遮光、断熱を一体化します。
受光面には柔軟な太陽電池セルを配置し、USB-C PDとDCジャックからPC、スマートフォン、学習用タブレットなどへ給電できます。通常時は日射を遮ることで空調負荷を抑え、冬季には窓面からの冷気を低減します。外壁や屋根の改修を伴わず室内施工できるため、耐荷重、足場、外装防水などが制約となる既築公共施設でも導入しやすい点が特徴です。
実証では、日射条件による発電量、室内温熱環境、遮光性、利用者の操作性、非常時の電源確保を確認します。避難所となる施設では、平常時の省エネ設備を災害時の小型電源として転用でき、専用非常用電源を別途維持する負担の軽減につながる可能性があります。
一方、窓方位、周辺建物の影、開閉時間によって発電量は変動します。導入事業者は、発電量だけでなく、断熱・遮光による空調削減効果、保守性、避難所での給電用途を含めて評価する必要があります。BIPV市場を窓まわりへ広げる実証として注目されます。
出典:LIXIL