【韓国】KAERI・サムスン重工業、浮体式海洋原子力プラットフォームでABS基本承認(AiP)を取得

韓国原子力研究院(KAERI)は2025年12月16日、サムスン重工業とともに開発を進める小型モジュール炉(SMR)「SMART100」を基盤とした浮体式海洋原子力プラットフォーム(FSMR:Floating SMR)が、米国船級協会(ABS)から基本承認(AiP:Approval in Principle)を2025年10月24日付で取得したと発表しました。AiPは、船級協会が新規船舶の設計・技術を審査し、国際規則や安全基準への適合性を確認したうえで、実機開発へ進むための正式な手続きです。

SMART100は、KAERIが開発した韓国初の完全受動型SMRで、2024年に標準設計認可を取得した加圧水型軽水炉です。2012年に世界初の標準設計認可を取得したSMART炉をもとに、熱出力を330MWから365MWへ、電気出力を100MWから110MWへ増強し、完全受動安全系統の採用や地震時自動停止設備の設置など福島事故後の対応を反映した改良設計により開発されました。

陸上用SMRを海上転用、新型格納容器を開発

両機関は、陸上用だったSMART100を海上用に転用するため環境面の差異・影響を分析し、浮体構造物への搭載に向けた新概念の格納容器と受動安全系統の概念を開発しました。ABSはこれまでも、世界初の原子力商船N.S.サバンナ号を自らの規則に基づき船級認定したほか、2025年9月にはKAERIとサムスン重工業が共同で進める溶融塩炉(MSR)搭載LNG運搬船にも基本承認を付与しています。

KAERIのチョ・ジニョン先進原子炉研究所長は「韓国型小型原子炉SMART100を活用した今回のAiP取得は、韓国の原子力技術の革新性を証明するものだ」と述べ、サムスン重工業のアン・ヨンギュ技術開発本部長(副社長)は「今回のAiPは、海上原子力発電市場開拓に向けた重要な一里塚だ」と述べました。両機関は今後も、浮体式海洋原子力プラットフォームの実用化に向けた研究開発を継続する方針です。

出典:https://kaeri.re.kr/kntc/board/view?pageNum=1&rowCnt=10&menuId=MENU00326&schType=0&schYear=&schText=&categoryId=&continent=&country=&boardStyle=Image&linkId=12772

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