【資源】Saudi Aramco、ホルムズ海峡回避の東西パイプラインを日量700万バレルの最大能力で稼働と発表

サウジアラビアの国営石油会社Saudi Aramcoは2026年5月10日、2026年第1四半期決算の発表において、ホルムズ海峡の航行支障を受けて紅海側へ原油を迂回輸送する「東西パイプライン(イースト・ウエスト・パイプライン、通称ペトロライン)」の処理量を第1四半期中に過去最大の日量700万バレルまで引き上げたと発表しました。同パイプラインはサウジアラビア東部の油田地帯から紅海沿岸の輸出拠点ヤンブーまで原油を陸路輸送するもので、ホルムズ海峡を経由しない代替輸出ルートとして機能しています。

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アミン・H・ナーセル社長兼CEOは「東西パイプラインは日量700万バレルの最大処理能力に達し、世界的なエネルギー不足の影響を緩和し、ホルムズ海峡の輸送制約の影響を受ける顧客に安心感を提供する重要な供給動脈であることを証明した」とコメントしています。

ホルムズ海峡の航行支障と輸出ルートの転換

2026年2月末以降、イランを巡る軍事的緊張の高まりによりホルムズ海峡の商業タンカー航行が事実上停止し、通常同海峡を経由していた原油輸出が大きな打撃を受けました。これを受けAramcoは、1981年に建設された東西パイプラインをフル稼働させ、湾岸側の原油を紅海側のヤンブー港へ振り向ける対応を進めてきました。

同社は決算資料の中で、国内外の備蓄能力も追加的な選択肢として活用し、重要インフラへの戦略投資と事業継続計画が供給の継続性を支えたと説明しています。

業績への影響

Aramcoの2026年第1四半期の調整後純利益は336億ドル(前年同期266億ドル)となりました。営業活動によるキャッシュフローは307億ドル、フリーキャッシュフローは186億ドルで、運転資本の積み増し158億ドルの影響を受けています。同社は前年比3.5%増となる219億ドルの第1四半期基礎配当を取締役会で決議しています。

出典:https://www.aramco.com/en/news-media/news/2026/aramco-announces-first-quarter-2026-results

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