米国東部の地域送電機関PJMは2025年12月17日、2027/2028年向け容量オークション(BRA:Base Residual Auction)の結果を発表しました。オークションでは非定格容量(UCAP)ベースで13万4,479MWの発電・デマンドレスポンス(DR)が調達され、13州とワシントンD.C.の6,700万人超の電力需要に充てられます。市場を介さず自前で確保する固定供給力要件(FRR)地域の1万1,299MWを加えた総調達容量は14万5,777MWとなりました。
約定価格はFERC承認済みの上限価格である333.44ドル/MW・日(UCAP)に達し、2026/2027年オークションから1.3%上昇しました。落札容量に約定価格を乗じた総額は164億ドルに上ります。今回調達した容量とFRR分を合わせても、信頼度基準(10年に1回の停電基準、予備率20%)を6,623MW下回り、PJM管内全体でFRR地域を含め初めて信頼度基準を下回るオークションとなりました。PJMの予備率は14.8%にとどまっています。
データセンター需要が押し上げ、ピーク需要予測5,250MW増
2027/2028年度のピーク需要予測は、前年度オークション時点の想定から約5,250MW増加し、うち約5,100MWがデータセンター由来とされています。ストゥ・ブレスラー氏(マーケットサービス・戦略担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、2026年1月7日付でCOO就任予定)は「本オークションは、データセンターの電力需要が新規供給力を大きく上回り続けていることを疑いなく示している」と述べました。PJMは2027/2028年度向けの追加オークションを2027年2月に実施する予定です。
出典:https://insidelines.pjm.com/pjm-auction-procures-134479-mw-of-generation-resources/