米国原子力規制委員会(NRC)は2025年12月1日、テラパワー社が子会社US SFR Owner名義で申請していたケンメラー発電所1号機の建設許可(CP)に関する最終安全評価を完了したと発表しました。評価の結論として、建設許可発行を妨げる安全上の問題は無いとしています。
NRCの原子炉規制局で局長代理を務めるジェレミー・グルーム氏は、「既に前倒しされていたスケジュールから、さらに1カ月早くケンメラー案件の技術的作業を終えることができた。新型の先進炉について18カ月以内でのライセンス判断を目指す取り組みの一環だ」とコメントし、迅速な質問対応を行ったテラパワー社に謝意を示しました。
審査の経緯と今後の手続き
テラパワー社は2024年3月にCPを申請し、NRCは同年5月に正式審査を開始しました。NRCの諮問委員会(ACRS)は新規性のある安全関連事項を独自に審査し、11月16日にその結果を委員会へ提出しています。NRCスタッフは今後数週間のうちに、安全評価と最終環境影響評価書を委員会に提出する予定です。委員会は審査結果が許可発行の要件を満たすかを判断した上で、スタッフに許可発行を指示するか採決します。
発電所の概要
ケンメラー発電所1号機は、ナトリウム冷却型の先進炉「Natrium®」を採用し、出力34.5万kWで、既存の石炭火力発電所に近接する敷地に建設が計画されています。溶融塩を用いたエネルギー貯蔵システムを備え、必要に応じて一時的に最大50万kWまで出力を引き上げることが可能です。NRCが許可を発行した場合、US SFR Ownerは施設の運転にあたり、別途運転認可の申請が必要となります。
出典:https://www.nrc.gov/sites/default/files/cdn/doc-collection-news/2025/25-063.pdf