【米国】NRC、ダウ社のXe-100建設許可申請に環境影響なしと結論

NRC
NRC

米原子力規制委員会(NRC)は2026年5月18日、ダウ・ケミカルとX-energyが共同開発するテキサス州シードリフトの先進原子力プロジェクトについて、建設許可申請(CPA)の環境影響評価(EA)を完了し、「重大な影響なし(FONSI)」との結論を発表した。同施設「Long Mott Generating Station」はダウの完全子会社Long Mott Energy社が米エネルギー省(DOE)の先進原子炉実証プログラム(ARDP)の下で開発するもので、X-energy製の高温ガス冷却SMR「Xe-100」を4基導入し、ダウのユニオンカーバイド・シードリフト事業所に電力と高温工業用蒸気を供給する。稼働すれば北米の産業拠点向けでは初のグリッド規模先進原子炉となる見通し。

事前準備の蓄積が審査短縮の鍵に

NRCは大気質・水資源・地域の生物生息地への影響を独自に分析し、1年未満という短期間で環境審査を完了した。これは2018年以来のX-energyとの長期にわたる事前申請協議、1,000ページを超える環境報告書、12カ月間の地下水質モニタリング、テキサス州の歴史委員会・野生生物公園局・土地局など複数州機関との調整が土台となった。同案件は、Part 50建設許可手続きで環境評価(EA)方式によりNRCの環境審査を完了した米国初の商業用先進原子炉プロジェクトとなる。

ダウのエドワード・ストーンズ氏(エネルギー・気候担当バイスプレジデント)は「安全で信頼性の高い低コストの原子力を米国で拡大する一歩」とコメント。X-energyのドラガン・ポポビッチ氏(最高グローバル運営責任者)は、今回の承認が「準備を重ねて実証してきた安全性を土台に、許認可プロセスの効率化に向けた再現可能な道筋を確立するもの」と述べた。

出典:Dow, NRC Issues Environmental Assessment with Finding of No Significant Impact for Dow and X-energy's Proposed Advanced Nuclear Project in Texas

ニュース記事一覧へ>>