米国のインディアナ州北部電力会社NIPSCO(Northern Indiana Public Service Co.)は2025年11月24日、州公益事業委員会(IURC)が承認した子会社「GenCo」の枠組みを通じて、Amazonと提携しインディアナ州北部でのデータセンター(DC)開発向けに電力を供給すると発表しました。既存の一般顧客をDC向けコスト負担から守りながら、急拡大するデジタル経済に対応する新たなモデルと位置付けています。
GenCoは、Amazonのような大口顧客にサービスを提供する際、既存のNIPSCO顧客にコストを転嫁しない仕組みとして設立されました。データセンター事業者側が必要な発電・送電インフラの費用を自ら負担することで、契約が完了前に終了した場合でも一般顧客が費用を負担しない構造になっています。
提携の規模と顧客への還元
Amazonとの提携により、最大3GWの新規発電能力を備えたデータセンターキャンパスの開発が可能となり、余剰分の発電は全NIPSCO顧客の系統信頼性向上にも寄与します。GenCoとNIPSCOにとって初となる大型提携は、インディアナ州北部での数十億ドル規模のDCキャンパス開発を支える約70億ドルのエネルギーインフラ投資であり、数千人規模の建設雇用と長期的な経済機会を地域にもたらすとしています。加えて、このプロジェクトは15年間で約10億ドルのコスト削減効果を生み出し、既存顧客への毎月の電気料金クレジットとして還元される見込みです。
位置付け
NIPSCOは、この「全米初」の枠組みについて、拡大する電力需要への対応、大型投資の誘致、既存顧客の保護を同時に実現するモデルであり、電力・技術分野におけるインディアナ州の主導的地位を強化するものだとしています。