米国エネルギー情報局(EIA)は2026年1月23日、全米各地を襲った厳しい寒波の影響で天然ガス価格が急騰していると報告しました。指標となるヘンリーハブの天然ガス日次スポット価格は、直近1週間で急伸し、1月22日には100万Btuあたり約8.15ドルに達したとしています。EIAは、寒さで暖房需要が高まったことが主因だとしています。
EIAは、寒波が全米の広範囲に及ぶと暖房用のエネルギー需要が電力・天然ガス双方で押し上げられ、卸売天然ガス価格の上昇が卸売電力価格の上昇にもつながりやすいと説明しています。米海洋大気庁(NOAA)は1月22日、東部3分の2の地域に厳寒をもたらす北極寒気の到来を警告する「1月末の極寒に関する重要メッセージ」を発表しており、冬季暴風雪警報とあわせて、週末にかけて全米の広い範囲で厳しい冬型の気象が見込まれるとしています。
天然ガス貯蔵量は平年をやや上回る水準
EIAによると、1月中旬時点の天然ガス貯蔵量は過去5年平均を約6%上回る水準にありました。2月第1週に公表予定の週間天然ガス貯蔵報告では、今回の寒波前にどの程度取り崩されたかが明らかになる見通しで、寒波が長引くかどうかも今後の価格動向を左右するとみられます。
EIAが提供する関連ツール
EIAは、今回のような気象イベントが市場に与える影響を把握する手段として、時間単位で発電・需要動向を示す「電力系統モニター」、地域別の在庫状況を示す「天然ガス貯蔵ダッシュボード」、前営業日の卸売エネルギー価格を掲載する「卸売エネルギー価格」ページ、冬季の暖房用燃料需要見通しを示す「冬季燃料見通し」など複数の情報源を提供しているとしています。