【石炭】IEA、世界の石炭需要は2030年にかけて緩やかに減少と予測

国際エネルギー機関(IEA)は2025年12月17日、年次市場報告書「Coal 2025」を公表し、世界の石炭需要は2025年に過去最高の88.5億トンに達した後、再生可能エネルギーや天然ガス、原子力との競合激化により2030年にかけて緩やかに減少すると予測しました。2030年の需要水準は2023年と同程度まで低下する見通しです。

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石炭消費の3分の2を占める発電部門では、再エネ導入の急拡大や原子力の着実な拡大、LNGの大量供給開始を背景に、石炭火力発電量が2026年以降減少に転じると分析しています。世界の石炭消費の過半を占める中国では、2030年までに緩やかな減少が見込まれ、同国政府は2030年までの国内石炭消費ピークアウトを目指しています。IEAエネルギー市場・安全保障局長のケイスケ・サダモリ氏は「今年は複数の主要市場で異例の動きが見られたが、今後数年の見通しは1年前から大きく変わっていない。世界の石炭需要は横ばいの後、2030年にかけて緩やかに減少すると見込む」と述べています。

インドと東南アジアの需要拡大

2030年までの石炭消費の絶対的な増加量が最も大きいのはインドで、年平均3%の増加により2億トン超の需要拡大が見込まれます。増加率で見ると東南アジアが最も高く、年4%超のペースで2030年まで拡大すると予測されています。

貿易・生産面の見通し

中国は供給過剰と需要低迷により2025年に石炭輸入を減らしており、この傾向は2030年まで続くと見込まれ、世界の石炭貿易量は縮小する見通しです。一方、製鉄業向けの輸入依存度が高いインドの需要を背景に、原料炭の見通しは相対的に堅調とされています。生産面では、需要低迷や在庫の積み上がり、価格下落による採算悪化を受け、中国やインドネシアを含む主要産炭国の多くで生産量減少が見込まれる一方、インドは輸入依存低減のため増産が見込まれています。

出典:https://www.iea.org/news/global-coal-demand-has-reached-a-plateau-and-may-well-decline-slightly-by-2030

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