浜田化学は、2023年12月5日、廃食油を重油へ直接混合した舶用バイオ燃料を使い、内航船2隻による約1カ月の海上実証を完了したと発表しました。SVOを24%添加した燃料で運航し、燃焼性などに問題がないことを確認しました。
SVOはStraight Vegetable Oilの略で、FAME化や水素化などの化学処理を施していない廃食用油です。実証では通常の舶用LSC重油へ段階的に混合し、浜田化学が船舶燃料向けに品質管理したSVOを阪和興業へ納入しました。
加工工程を省き燃料コストを抑制
SVOはBDFなどと比べて製造工程が少なく、加工時のエネルギー消費とCO2排出を抑えられる利点があります。一方、廃食油の品質差や低温流動性、長期使用時の機関への影響を管理する必要があり、燃料規格と供給量の確保が商用化の課題です。
今回の試験は国土交通省の2023年度「船舶におけるバイオ燃料の利用に関する調査事業」の一環で、SVOを利用した舶用バイオ燃料の海上実証として国内初とされます。浜田化学は、飲食店などから回収した廃食油を物流燃料として再利用する地域循環モデルにつなげる考えとしています。