経済産業省と国土交通省は、2024年3月22日、再エネ海域利用法に基づく促進区域「秋田県八峰町及び能代市沖」の選定事業者として、合同会社八峰能代沖洋上風力を選定しました。構成員はジャパン・リニューアブル・エナジー、イベルドローラ・リニューアブルズ・ジャパン、東北電力です。
計画は着床式洋上風力で、発電設備出力37.5万kW。Vestas製15MW風車を25基設置し、2029年6月の運転開始を予定します。公募は2022年12月28日から2023年6月30日まで実施されましたが、他海域との港湾利用重複が生じたため、評価上位事業者が計画を再提出し、第三者委員会による再評価を経て選定されました。
公募では供給価格120点、事業実現性120点の計240点で評価します。供給価格がゼロプレミアム水準の3円/kWh以下の場合、価格点は一律120点です。選定後も、公募占用計画の認定、環境影響評価、港湾利用調整、系統接続、資金調達、風車・基礎・海底ケーブルの調達が必要になります。
事業者には15MW級風車25基の長期調達と、国内港湾の施工能力確保が求められます。金融機関は供給価格だけでなく、建設費上昇、為替、金利、海象リスク、運転開始遅延を含む事業実現性を精査する必要があります。地元企業には港湾、船舶、基礎製造、保守、地域共生策で参入機会が生じる一方、サプライチェーンや港湾工程の遅れが全体計画へ波及する可能性があります。