欧州電気事業者連盟(Eurelectric)は2025年11月27日、産業部門の電化を通じて欧州の産業競争力を高める具体的な政策づくりを目指す新たな対話枠組み「Power Couples 2.0」の立ち上げを発表しました。2025~2027年の活動方針における主要優先事項の一つと位置付けており、初回の円卓会議はエネルギー多消費産業の操業を主なテーマとしました。
これらの産業は依然として化石燃料の輸入に大きく依存し、価格変動の影響を受けやすい状態にあります。ロシアによるウクライナ侵攻を受けたエネルギー価格の高騰で多くの欧州企業が操業停止や生産移転を余儀なくされ、2023年の産業向けエネルギー消費は前年比5%減少しました。一部の国では最近持ち直しの動きが見られるものの、地域間の格差は残り、産業部門の電力需要は依然として危機前の水準を下回っています。
代表者のコメント
Eurelectric会長でフォルトゥム社CEOのマルクス・ラウラモ氏は、「欧州の産業競争力は手頃で信頼性が高くクリーンなエネルギーへのアクセスにかかっている。輸入化石燃料への依存を続ける限り、これは実現できない」と述べ、産業基盤の電化が競争力とエネルギー主権の両方を確保する上で不可欠だと強調しました。事務総長のクリスチャン・ルビー氏は、「エネルギー多消費操業の電化は2030年までに費用競争力を持ち得るとの分析結果が出ている。資金ギャップを埋める重点的な支援と、産業が電化に切り替えられる柔軟で脱炭素化された系統が必要だ」と述べました。
今後の枠組み
Power Couples 2.0は、Eurelectricがこれまでアントワープ対話や部門別電化ロードマップに関する報告書を通じて進めてきた取り組みを土台に、政策当局と産業界による一連の円卓会議を通じて協働を進める枠組みです。Eurelectric副会長でEngie社CEOのキャサリン・マグレガー氏、PPC社会長兼CEOのゲオルギオス・スタシス氏も対話に参画するとしています。
出典:https://www.eurelectric.org/news/electrification-europe-industrial-future-power-couples-2/