東京ガスは、2026年6月1日、2028年卒向け夏イベントの募集開始を発表しました。新卒採用では、DXを「ソフトウェアエンジニアリング」と「データサイエンス」の独立した選考領域に位置付け、デジタルを補助業務ではなく、エネルギー事業を変革する中核職種として採用します。
選考領域はDXの2分野に加え、ビジネスマネジメント、ソリューションコンサルティング、プラントエンジニアリング、R&D、サービス&オペレーションの計7領域です。ソフトウェア分野では基盤システム、アプリ、Web、AIモデルなどの開発、データサイエンス分野ではデータ・AI活用やデータ基盤整備を通じた顧客価値の創出と業務高度化を担います。
3段階でDX人材を育成
東京ガスはDX人材を「DX活用人材」「DX中核人材」「高度DX人材」の3段階に区分しています。全社員層にはデジタルツールのハンズオン研修とオンラインコミュニティを用意し、中核・高度層には事業課題の発見、データ分析、システム内製化、プロダクト開発を担う能力を求めます。2026~2028年度中期経営計画では、顧客体験、業務効率化、現場業務の各領域でAI活用を前提としたビジネスモデルへ転換する方針です。
実務領域は、myTOKYOGASなどの顧客接点だけではありません。ガス・電力の需要予測、料金・商品設計、LNGや電力のトレーディング、発電設備と蓄電池の最適運用、保安・設備点検、法人向けエネルギーマネジメントなどに広がります。ガス880万件超、電気420万件超、デジタル会員520万件という顧客・データ基盤を持つ点は、ユーティリティDXならではの仕事環境です。
IT企業とは異なる責任範囲
応募者にとっては、ソフトウェアやAIの技術だけでなく、エネルギーの安定供給、個人情報、サイバーセキュリティ、設備安全、規制対応を同時に扱う点が特徴になります。顧客向けサービスでは開発速度が求められる一方、インフラ領域では停止や誤制御を避ける堅牢性も欠かせません。
初期配属はデジタル関連職場を予定し、将来は新規事業、業務改革、課題解決などへ活動範囲を広げる構成です。ただし、採用予定数は未定で、配属や異動は本人の希望だけで決まるものではありません。応募時には、プロダクト開発、データ分析、設備・市場運用のどこで専門性を生かしたいかを具体化しておく必要があります。