村田製作所、通期営業利益4300億円へ上方修正 AI向けMLCCが成長を牽引

村田製作所は2026年7月31日、2027年3月期の通期予想を売上収益2兆1,100億円、営業利益4,300億円、純利益3,380億円へ上方修正しました。第1四半期は売上収益が前年同期比20.7%増の5,023億円、営業利益が59.8%増の985億円となり、データセンター関連需要と円安、生産増による操業度改善が寄与しました。

AIインフラ向け投資を積み増し

「中期方針2027」は売上収益2兆円以上、営業利益率18%以上を目標に掲げています。通期営業利益率の見通しは20.4%となり、計画水準を上回ります。旺盛なAIサーバー需要を受け、MLCCの能力増強は当初の設備投資枠を超えても実行する方針です。2026年度は設備投資2,550億円、研究開発費1,740億円を計画し、年間配当は70円を見込みます。1,500億円の自己株取得も資本効率の改善策となります。

高成長と需要集中リスクを併せて評価

成長余地は、AIサーバーの高電力化に伴うMLCC搭載数の増加、EV・ADAS、通信高速化にあります。一方、スマートフォンや自動車の生産変動、顧客の在庫調整、円相場、関税、原材料価格、大規模設備の稼働率は利益を左右します。AIデータセンター投資が想定より鈍化した場合、先行投資の回収が遅れる可能性もあります。高い自己資本比率を保ちながら、設備増強を継続的なフリーキャッシュフローへ結び付けられるかが評価の焦点です。

出典 村田製作所「2027年3月期 第1四半期決算」村田製作所「中期方針2027」

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