日立、通期Adjusted EBITA1兆5200億円へ上方修正 送電機器とAIが成長を牽引

日立製作所は2026年度第1四半期に、売上収益2兆7,095億円、Adjusted EBITA3,235億円を計上し、いずれも第1四半期として過去最高となりました。売上収益は前年同期比20%増、Adjusted EBITA率は1.4ポイント上昇して11.9%です。通期見通しも売上収益11兆7,000億円、Adjusted EBITA1兆5,200億円、親会社株主帰属利益9,000億円へ上方修正しました。

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パワーグリッドが利益成長の中心

エナジー部門の第1四半期売上収益は9,119億円、Adjusted EBITA率は14.2%でした。堅調な送電機器需要と欧州の大型HVDC案件が受注を押し上げ、受注残の売上転換や生産能力増強も寄与しています。通期の同部門見通しは売上収益4兆600億円、Adjusted EBITA率14.2%で、前回予想から売上収益を3,600億円、利益を760億円上積みしました。DSSでもLumada拡大、国内ITのモダナイゼーション、AIによる開発生産性向上が収益改善を支えます。

高成長の持続性と大型案件リスクを確認

投資家にとっての焦点は、送配電投資の世界的拡大を受注・売上・キャッシュへ転換できるかです。強みは、電力機器の供給網、長期受注残、デジタルサービスを組み合わせられる点にあります。一方、大型プロジェクトの採算、変圧器等の生産能力、原材料・物流、中東情勢、為替、AI人材獲得費用が利益率を左右します。第1四半期のフリーキャッシュフローは4,671億円でしたが、自己株式取得など資本配分との両立も評価材料になります。

出典 日立「2027年3月期 第1四半期連結決算の概要」日立「第1四半期決算短信」

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