岩谷産業、純水素型燃料電池100kWを尼崎研究所に導入 BOGと廃棄水素も回収利用

岩谷産業は、2023年11月24日、兵庫県尼崎市の中央研究所・岩谷水素技術研究所に、パナソニック製の純水素型燃料電池を導入したと発表しました。出力5kWの設備を20台連結し、合計100kWの分散型電源として運用します。

燃料には水素濃度99.97%以上の純水素を使用し、出力電圧は三相三線式200Vです。同研究所では太陽光発電の増設や照明のLED化も進めており、燃料電池を加えることで、研究拠点で使用する電力の脱炭素化を拡大します。

蒸発ガスと廃棄水素を再利用

水素は構内の液化水素貯槽から供給します。液化水素の貯蔵時に発生する蒸発ガス(BOG)や、研究実験で使用後に廃棄される水素ガスについては、水素吸蔵合金を用いた回収設備で再利用する仕組みを採用しました。燃料として使われず失われる水素を減らし、設備全体の利用効率を高めます。

また、マイナス253度の液化水素から得られる冷熱の利用、燃料電池の排熱を生かすコージェネレーション、太陽光発電と組み合わせたエネルギーマネジメントシステム(EMS)の実証も進めます。岩谷産業は、工場や事務所向けの水素エネルギー供給モデルにつなげる考えとしています。

出典:岩谷産業「カーボンニュートラルに向けた取り組みを加速」

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