米原子力規制委員会(NRC)は2026年7月2日、ウェスチングハウス・エレクトリック社が申請していた「AP1000」型原子炉の標準設計認証(DC)について、更新申請の時期に関する規定の適用除外を承認したと発表しました。通常は認証期限の12〜36カ月前に限られる更新申請を、ウェスチングハウスは大幅に前倒しして行えるようになります。

AP1000設計認証は2006年に取得され、当初40年間の有効期限は2046年2月27日です。連邦規則(10 CFR 52.57(a))では、更新申請は満了の12〜36カ月前、すなわち2043〜2045年の間に限られていましたが、ウェスチングハウスは2026年4月7日、この規定の適用除外を申請していました。
ボーグル3、4号機の建設・運転経験を反映へ
ウェスチングハウスは2026年3月27日、AP1000設計管理文書(DCD)の改訂案(リビジョン20)を含む更新申請を別途提出済みで、米国で稼働するAP1000原子力発電所(ボーグル3、4号機)の建設・運転経験を反映し、今後のAP1000プラント申請における一貫性と標準化を図る狙いがあります。
NRCは、更新申請の時期を定める規定の趣旨は運転経験の蓄積に十分な時間を確保することにあり、既に十分な情報とデータが得られているAP1000について2043年まで申請を待つ必要はないと判断しました。
早期承認で将来の許認可を効率化
NRCはまた、更新申請を2043年まで遅らせれば、AP1000設計認証を参照する将来の複合建設・運転一括認可(COL)申請にとって非効率が生じかねないと指摘しました。AP1000は米国で建設が完了した唯一の認証設計であり、最新の建設・運転経験を反映できる位置にあるとしています。
今回の適用除外は、原子力エネルギー革新近代化法(NEIMA)やADVANCE法、関連する大統領令が掲げる許認可の効率化にも沿う措置と位置づけられています。NRCは、設計認証の更新申請そのものと関連する修正案については、別途詳細な審査を行うとしています。