【原子力】CSU党首ゼーダー氏、SMR導入を提唱 SPDは反論

バイエルン州首相でキリスト教社会同盟(CSU)党首のマルクス・ゼーダー氏は2025年11月15日、独紙Welt am Sonntagのインタビューで、ドイツ経済の立て直しには小型モジュール炉(SMR)の導入が必要だと主張しました。同氏は「われわれは米国からシェールガスを輸入しながら自国でのガス採掘は拒み、フランスやチェコから原子力由来の電力を購入しながら自国での原子力利用は否定している」と述べ、矛盾していると指摘しました。

ゼーダー氏は「カナダに既にあるような、より小型で高度な原子炉」の導入を提案し、連邦政府が進めるガス火力・再エネ拡大路線について、巨額の補助金なしには成立しない政策だと批判しました。ただし、同氏が例に挙げたカナダのSMRは現時点で稼働しておらず、準備段階の作業が行われている段階にとどまっています。

SPDは「最も高コストで危険」と反論

連立与党の社会民主党(SPD)は即座にゼーダー氏の提案を退けました。SPD連邦議会エネルギー政策担当のニーナ・シェーア議員は「原子力発電は最も高コストな発電方式だ」と述べ、SMRも従来の原子炉同様に大きな安全リスクを伴い、廃棄物量もむしろ増える可能性があると指摘しました。SPDは、再エネと蓄電池を組み合わせれば、より安価かつ迅速に安全な国産エネルギーを供給できると主張しています。

世界のSMR開発の現状

現時点で商用送電を行っているSMRは世界に存在しません。英国ではロールス・ロイス製SMRの建設が2026年に着工予定で送電開始は2030年代半ば以降、米国のNuScaleは採算悪化により計画停止となるなど、実用化には時間を要する見通しです。

出典:https://www.ingenieur.de/technik/fachbereiche/energie/soeders-mini-akw-offensive-was-technisch-geht-und-was-nicht/

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