韓国の原子力安全委員会(NSSC、崔元虎委員長)は2026年2月12日に開催された第2026-2回原子力安全委員会で、「小型モジュール炉(SMR)規制体系構築ロードマップ(案)」を発表しました。世界的なSMR開発競争(2026年1月時点でIAEAのARISによれば世界72種類のSMRが開発中)に取り残されないよう、原子力規制の独立性と安全最優先原則を前提に先制的に対応する、国家レベルの戦略的規制青写真と位置づけています。
NSSCは2023年に策定した「SMR安全規制方向」に基づき、関係部処・開発者・専門機関・産学研専門家の意見を数回にわたって収集してロードマップを策定しました。今回の発表を機に、既存の大型原発中心の安全規制体系から、SMRの多様な活用目的と革新的設計特性を反映できる新たな規制パラダイムへの転換を本格的に進めます。
2030年までに許認可体系を段階的に改編
ロードマップでは、2030年までの5年間で既存の大型原発基盤の安全規制体系を段階的に改編します。発電用・研究用・教育用に限定していた既存の許認可体系を、船舶搭載用・熱供給用・水素生産用など多様な用途・設計を包括できるよう拡大改編するほか、事業者が炉型に適した方法論を設定できるよう「(仮称)小型モジュール炉技術基準に関する規則」の制定を推進します。
事前検討制度・炉型別規制研究班も始動
許認可の予測性を高めるため、正式な許認可申請前に規制機関の検討を受けられる事前検討制度を2026年内の導入を目標に法制化を進めるほか、高温ガス炉(HTGR)・ナトリウム冷却高速炉(SFR)・溶融塩炉(MSR)など炉型別の規制研究班を上半期中に始動させます。