【原子力発電】IAEA、海運業界向けSMR活用「ATLAS」構想を発表

国際原子力機関(IAEA)は2026年6月1日、小型モジュール炉(SMR)を活用した民間商船や海上浮体式原子力発電所(FNPP)の導入を後押しする新構想「ATLAS(Atomic Technologies Licensed for Applications at Sea)」を打ち出し、2026年8月26~27日に米国主催でワシントンD.C.にて閣僚級の発足イベントを開催すると発表しました。ATLASは海運業界と原子力業界がIAEAと協力し、海上における原子力利用の主要な課題・障壁の特定と解決を目指す枠組みです。

IAEAのラファエル・マリアーノ・グロッシ事務局長は、海運・洋上分野での原子力エネルギー活用について「船舶が頻繁な燃料補給なしにクリーンに、より遠く、より速く航行できるようになるだけでなく、SMRの高いエネルギー密度は幅広い用途にクリーンなエネルギーを提供する。これは海運分野をはじめとする真の持続的な転換に急務な解決策だ」と述べています。

2日間の発足イベント、安全基準の改訂も視野に

ATLASを通じ、IAEA加盟国は洋上での原子力展開を促進・支援する枠組みを構築する方針で、船舶・関連施設の生涯にわたる安全性・セキュリティ・保障措置を確保するため、IAEA安全基準や核セキュリティ指針の改訂案も検討対象に含まれます。発足イベント初日は、グロッシ事務局長と米エネルギー長官クリス・ライト氏による基調講演の後、加盟国閣僚による声明が続き、海上での原子力技術活用をめぐるパネル討論が行われます。2日目はATLASの活動計画に焦点を当てた技術全体会合を実施し、規制当局・産業界・海運会社・船級協会などから意見を集めるとしています。あわせて各国代表団は、世界初の原子力商船「NSサバンナ号」(米メリーランド州ボルチモア係留中)の視察も予定されています。

出典:https://www.iaea.org/newscenter/pressreleases/iaea-to-launch-atlas-pioneering-nuclear-solutions-for-shipping-and-offshore-energy-washington-august-26-27-2026

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