米国の核融合エネルギー企業シャイン(SHINE、本社ウィスコンシン州ジェーンズビル)と、鉛冷却高速炉(LFR)およびMOX燃料製造技術を手掛けるフランスのニュークレオ(newcleo)は2026年6月17日、使用済核燃料のリサイクル技術の推進に向けて協業することで合意したと発表しました。両社は、シャインが従来型原子炉の使用済燃料から回収した物質をニュークレオのMOX燃料製造向けに供給する方法や、シャインがニュークレオの原子炉から出る使用済燃料をリサイクルする方法について検討します。
両社は米国連邦政府の資金獲得を共同で目指すほか、使用済燃料の蓄積が戦略的優先課題となりつつある米国・EU両地域での協業機会も探るとしています。
米国内90,000トンの使用済燃料、シャインは年間100トン処理施設を目標
シャインは、米国内に蓄積する約9万トンの使用済燃料からウランとプルトニウムを効率的かつ核拡散抵抗性を持って抽出する再処理技術を開発しており、2030年代初頭に年間100トン処理能力を持つ商用パイロット施設の稼働を目指しています。一方のニュークレオは、回収された物質を鉛冷却高速炉など先進炉向けの新燃料に転換するMOX燃料製造能力の強化を進めています。
ニュークレオ創業者兼CEOのステファノ・ブオノ氏は「燃料サイクルを閉じるには、核燃料サプライチェーン全体の専門知識を結集する業界横断的な連携が必要だ」と述べ、シャイン創業者兼CEOのグレッグ・ピーファー氏は「ニュークレオとの協業により、当社の能力をリサイクル燃料で稼働するよう設計された原子炉に直結させることができる」とコメントしています。両社は今年中に技術的な検討に着手し、その後共同での連邦資金申請に進む計画です。