ルーマニア国営原子力発電事業者Nuclearelectrica(SNN)は2026年2月12日、株主総会でドイチェシュティ小型モジュール炉(SMR)計画の最終投資決定(FID)を承認したと発表しました。SNNがプロジェクト会社RoPower Nuclear社の株式50%を保有するこの計画は、米国NuScale社の技術を採用し、旧火力発電所跡地に建設するもので、欧州で最も進んだSMR計画に位置づけられます。
計画は2022年9月の技術・立地選定を経て正式に始動し、2023年から2024年にかけてFEED1・FEED2の技術検討を完了、IAEAによる独立評価ミッションも実施されました。旧ドイチェシュティ火力発電所の600MWを、クリーンな462MWの電力に置き換える計画で、開発期間中に約4,000人分の雇用(恒久雇用200人、建設期2,300人など)が創出される見込みです。
2026年5月までに事前EPC段階への準備を完了
RoPower Nuclear社は2026年5月までに、地質調査の完了、許認可手続きの継続、事前EPC契約交渉の最終調整、長納期資機材の契約交渉、資機材のサプライチェーン確定などを進めます。続く第3段階(事前EPC)は約15カ月間を見込み、Class2予算見積りや請負業者の特定、NuScale社との技術ライセンス契約延長などの契約枠組み整備を行います。
2030年代初頭の運転開始を目標
イワン・エネルギー相は、旧火力発電所の600MWを462MWのクリーンで安定した電力に置き換える計画であり、開発段階で約4,000人の雇用を生むと述べました。運転開始は2030年代初頭を目標としており、今後は投資・資金調達の枠組み構築も並行して進める方針です。