【原子力】オランダ政府、新規原発を担う100%国有企業「NEO NL」を設立

オランダの気候・グリーン成長省(KGG省)は2026年2月16日、新設原子力発電所の建設・所有・運転を担う国有企業「オランダ原子力エネルギー機構(NEO NL)」の設立を発表しました。NEO NLはKGG省(将来的には経済・気候省)を唯一の株主とする政策出資会社(beleidsdeelneming)として設立され、脱炭素かつ安定的で信頼性の高い電力供給への貢献を目指すとしています。2025年10月の総選挙を経て発足した新政権は、2026年2月にSMRの可能性も含む原子炉4基の新設方針を盛り込んだ政策文書を公表しており、NEO NLの設立はその具体化に向けた一歩と位置づけられます。

image

ハーマンス暫定大臣(KGG)は「NEO NLの設立はオランダにおける新規原発建設に向けた重要な一歩であり、海外依存の低減につながる安定的で将来を見据えた電力供給に寄与する」とコメントしています。

同一敷地に最低100万kW×2基、約200万世帯分を供給

NEO NLの最重要任務は、同一敷地に建設する最初の2基の大型炉(各最低100万kW)の実現で、両基合わせて約200万世帯分の電力供給を見込んでいます。建設業者(技術供給者)の選定から建設、サプライヤーとの協業、専門人材の招聘、最終的な運転まで一連の工程を担います。あわせてKGG省は、NEO NLの準備・建設段階を支援するコンソーシアム「NEXUS-NL」への発注も決定しました。

立地選定は2026年夏以降、KGG省は原子力政策を継続所管

発電所の立地・建設業者は未選定で、KGG大臣と住宅・国土計画省(VRO)大臣が2026年夏以降に暫定立地決定(ドラフト版優先決定)を行う予定です。最終立地決定後、NEO NLがKGG省から計画・組織を引き継ぎます。KGG省は引き続き原子力ビジョン、立地決定手続き、小型モジュール炉(SMR)、ボルセレ原発の運転期間延長、3・4基目の新設炉準備などの原子力政策全般を所管します。

出典:https://energietransitie.nl/nieuws/neo-nl-opgericht-voor-realisatie-nieuwe-kerncentrales

ニュース記事一覧へ>>