出光興産は2026年6月25日、ミリ波を使う深部掘削技術を開発する米Quaise Energyへ、100%子会社の出光アメリカズホールディングスを通じて出資したと発表しました。次世代型地熱の技術・事業モデルを調査し、Quaiseが進める地熱プロジェクトへの参画を検討します。
300~500℃の超高温域を狙う
Quaiseの技術は、高周波電磁波で岩盤を加熱・溶融し、従来の機械式ドリルでは難しい最大深度20km、温度300~500℃の熱源への到達を目指します。一般的な地熱開発の深度1~2km、100~200℃に比べて高温・深部の熱を利用でき、同一地点から得られるエネルギー量と発電規模の拡大が期待されます。
EGSで立地制約を緩和
強化地熱システム(EGS)は、地下深部の高温岩盤に人工的な割れ目を設け、水を循環させて熱を回収します。天然の熱水や蒸気への依存を小さくできるため、従来型地熱より開発可能地域を広げられる可能性があります。一方、長距離掘削の耐久性、掘削速度、貯留層管理、コストの実証が商用化の焦点です。出光興産は既存の地熱開発・蒸気供給事業と組み合わせ、安定電源の拡大を探ります。