出光興産など3社、苫小牧に100MW超の水電解設備を検討 年1万トン超のグリーン水素へ

出光興産、ENEOS、北海道電力は、2024年2月20日、北海道苫小牧西部エリアで国産グリーン水素サプライチェーンを構築するための検討に合意し、覚書を締結したと発表しました。2030年頃までに入力電力100MW以上の水電解プラントを建設し、年間1万トン以上の水素を製造する構想です。

北海道・苫小牧の国産グリーン水素サプライチェーン構想
北海道・苫小牧の国産グリーン水素サプライチェーン構想

製造した水素は、出光興産や周辺工場などへパイプラインで供給します。原料電力には北海道内の豊富な再生可能エネルギーを活用し、水電解設備を電力系統の調整力として運用することも検討します。風力などの出力が需要を上回る時間帯に水素を製造できれば、余剰電力の利用先を確保しながら、再エネ導入量の拡大につなげられます。

苫小牧西部で年7万トン規模の転換需要

NEDO事業による周辺事業者への調査では、苫小牧西部エリアで化石燃料から水素へ転換できる需要が、工場プロセス、発電、熱、モビリティを合計して年間約7万トンと見込まれました。計画する初期設備の生産量は、この潜在需要の一部に相当します。

出光興産は北海道製油所周辺での需要開拓や、製造した水素を使う地産地消型合成燃料も検討します。ENEOSは水素の製造・供給網に関する知見、北海道電力は道内再エネと電力系統の運用能力を持ち寄ります。3社は、需要量、電源調達、設備仕様、輸送方法、事業採算を精査し、北海道での大規模な水素供給網の事業化を目指すとしています。

出典:発表

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