アイ・グリッド・ソリューションズは2026年7月29日、東京証券取引所グロース市場に新規上場しました。証券コードは「603A」です。公開価格770円に対し、初値は953円と23.8%上回り、分散型再生可能エネルギーやオンサイトPPAの成長性に対する投資家の関心を集めました。
同社は、商業施設や物流施設の屋根に太陽光発電設備を設置するオンサイトPPAを中核に、蓄電池やエネルギーマネジメント、電力小売を組み合わせた事業を展開しています。独自の「R.E.A.L. New Energy Platform」を使い、分散する発電設備の発電量と需要データを一元管理し、余剰電力を別の需要家に供給する「循環型電力」にも取り組んでいます。
2026年3月末時点で、同社のサービスを通じて稼働する太陽光発電施設は累計1,461施設、発電容量は390MWに達しました。事業は、PPAやGX店舗・物流施設を手掛ける「GXソリューション事業」と、再エネを含む電力を需要家へ供給する「エナジートレーディング事業」の2部門で構成されます。
上場時に公表した業績予想では、2027年6月期の売上高を前期比21.6%増の309億6,600万円、営業利益を18.7%増の38億4,400万円、純利益を24.2%増の21億4,000万円としています。特にGXソリューション事業の売上高は27.6%増の171億4,700万円を見込み、成長の中心に位置付けられています。
一方、上場後の投資判断では、太陽光設備の工事進捗や資材価格、金利上昇、天候による発電量の変動に加え、電力市場価格や燃料価格の変動が収益に与える影響が焦点となります。PPAによる長期のストック収益を積み上げながら、蓄電池と電力需給管理を組み合わせ、分散型エネルギー事業の収益性をどこまで高められるかが今後の評価を左右しそうです。