上海海兰云数据科技と上海儀電などが建設した世界初の「海上風力直結型」海底データセンターが、2026年4月2日ごろ上海市臨港新片区沖の東シナ海海域で正式に商業運転を開始しました。中国中央テレビ(CCTV)財経チャンネルの取材に基づく中国新聞社の報道によるものです。
総投資額は16億元で、全体計画容量は24メガワット、第1期実証設備の設備容量は2.3メガワット、総重量は1,950トンに達します。水深10メートルの海中にキャビネット層4層(1層あたり約160平方メートル)を設置し、内部には計192台のサーバーキャビネット(1台あたり出力約12キロワット)を収容しています。
海水冷却で真水消費ゼロ、PUEは陸上の半分以下
冷却には無動力冷媒循環技術による海水冷却を採用し、年間平均水温15度の海水を天然の放熱源として利用することで真水消費をゼロにしています。従来型データセンターは電力の約4割を冷却に使い、PUE(電力使用効率)は通常1.4〜1.6ですが、本施設は1.15以下を実現しました。用地面積も陸上型の2,000平方メートルに対し200平方メートルと、10分の1に抑えています。
約500メートル離れた場所には年間発電量5億キロワット時超の200メガワット洋上風力発電所があり、海底ケーブルを通じて再生可能エネルギーを直接供給しており、緑色電力供給率は95%を超えています。全規模稼働後は年間6,100万キロワット時の節電が見込まれ、削減されるCO2排出量は樹木160万本分の年間吸収量に相当するとしています。建設は複雑な海況の中、新開発の一体型構造技術により半年間で完了しました。中国電信のAI算力クラスターなどが最初の利用企業として接続しており、通信距離の短縮により通信遅延は0.5ミリ秒まで低減されています。
出典:中国新聞社