石油輸出国機構(OPEC)とガス輸出国フォーラム(GECF)は2025年11月14日、ウィーンのOPEC事務局で「第6回OPEC-GECFエネルギー対話ハイレベル会合」を開催しました。OPECのハイサム・アル・ガイス事務局長とGECFのモハメド・ハメル事務局長が共同議長を務め、石油・ガス市場の動向や長期見通し、エネルギーデータでの協力、COP30に向けた共同活動などについて協議しました。
アル・ガイス事務局長は、2025年の世界の天然ガス消費量が前年比1.6%増加する見込みであり、世界の石油需要も日量130万バレル増加する見通しだと述べました。OPECの「世界石油見通し」によれば、2050年までに世界のエネルギー需要は23%増加し、石油需要は日量1億2,300万バレルに達し、石油とガスを合わせたシェアは2050年まで世界のエネルギーミックスの50%超を維持するとしています。同事務局長は、石油・ガスが手頃で信頼性の高いエネルギー源として重要である点と、投資に適した環境整備の必要性を強調しました。
ガス需要見通しとEU規制への懸念
ハメル事務局長は、天然ガスが発電・産業利用に加え、調理・冷房・暖房のクリーンな解決策としても不可欠であるとし、GECFの「世界ガス見通し2050」を引用して、世界のガス需要が人口増加や経済成長、生活水準の向上を背景に2050年までに32%以上増加するとの見通しを示しました。また、EUのメタン排出規制(MER)、企業サステナビリティ・デューデリジェンス指令(CSDDD)、炭素国境調整措置(CBAM)について、域外への悪影響への懸念も表明しました。
投資不足への警鐘
両機関は、長期的な需要拡大が見込まれるにもかかわらず投資不足が続いていることに警鐘を鳴らしました。GECFの「世界ガス見通し2050」は将来のガス供給維持に11.1兆ドルの投資が必要と予測し、OPECの「世界石油見通し2050」は世界の石油産業全体で18.2兆ドルが必要になると試算しています。
出典:https://www.opec.org/pr-detail/1518581-14-november-2025.html