パシフィックコンサルタンツは、2026年7月21日、愛知県幸田町の菱池遊水地でペロブスカイト太陽電池を組み込んだ堤防法面の実証完了を発表しました。2025年7月から2026年3月まで発電性能、健全性、維持管理性、防草効果を検証しています。
フィルム型は軽量・柔軟で、耐荷重が小さい屋根、壁面、法面へ設置できる一方、耐久性、大面積化、封止、鉛管理、施工標準化が量産の壁です。ガラス型やシリコンとのタンデム型も含め、用途別の技術競争に入っています。
政策は需要創出と国産供給網を重視
経済産業省は次世代型太陽電池を2040年に約20GW導入する目標を掲げました。重点分野で初期需要をつくり、研究開発から量産、施工、O&M、回収まで国内供給網を育てる方針です。政府施設では環境省が2035年50~70MWの導入目標案を示しています。
コスト評価ではモジュール単価だけでなく、架台削減、建物補強の回避、曲面施工、交換周期を含むLCOEが重要です。変換効率35.5%を記録したタンデムセルのように、高効率化が進めば限られた面積の価値も上がります。
実証から調達市場へ
当サイトでは、遊水地法面の実証, 新潟県の用途開発・施工実証補助, 政府施設の2035年50~70MW案を紹介しています。今後は性能認証、長期保証、火災・廃棄ルールと、PPAでの発電量保証を整備できるかが普及速度を決めます。