米国エネルギー省環境管理局(DOE-EM)は2025年11月4日、ケンタッキー州のDOEパデューカ・サイトにAIデータセンターを建設し電力を供給する米国企業からの提案依頼書(RFO)を発行しました。トランプ政権のAI推進政策と関連する複数の大統領令に沿った取り組みで、パデューカは2025年7月に連邦所有地でのAIインフラ・発電事業向けに選定された4サイトの一つです。同サイトは約785エーカーの開発可能用地を持ち、最大3GWの電力供給能力があるとされています。
応募企業は各インフラ事業の建設・運用・廃止に責任を負い、電力事業者との系統連系契約を締結する必要があります。提案は技術的成熟度、財務的実現可能性、規制・許可要件達成計画などに基づき評価され、特に小型モジュール炉(SMR)などの原子力技術とAIインフラを統合する提案が優先的に検討されるとしています。DOE環境管理局のティム・ウォルシュ次官補は「パデューカは次世代AIインフラを支える資源とビジョンを備えている」と述べました。RFOの提案締切は2026年1月30日でした。同サイトでは1952年から2013年までガス拡散ウラン濃縮施設が稼働していました。
ブルックフィールドとネクステラが受注
2026年7月29日、ブルックフィールドとネクステラ・エナジー主導の企業連合が受注企業として発表され、総額1,000億ドル規模のAIデータセンター施設「パデューカ・アメリカン・エナジー・ハブ」を建設すると公表しました。専用電源として天然ガス最大2GWと蓄電池最大2.6GW、計4.6GWの発電・貯蔵設備が段階的に追加される計画です。建設は2031年完了予定、2032年のフル稼働時には計算負荷1.2GW超を支える見通しです。