ソフトバンク株式会社は、モバイル通信、法人、流通、金融を基盤に、AIデータセンター、AI-RAN、国産LLM、次世代電池へ投資を広げています。ソフトバンクグループとは別の上場会社で、証券コードは9434です。投資判断では、通信の安定キャッシュと大規模AI投資の回収期間を分けて考える必要があります。
2026年3月期は過去最高水準
2026年3月期は売上高7兆387億円、営業利益1兆426億円、親会社所有者帰属利益5,508億円、プライマリー・フリー・キャッシュ・フロー6,336億円でした。年間配当は一株8.6円を予定しています。通信・法人・金融など複数事業が利益を支える一方、PayPayを含む金融、端末流通、AI投資で収益構造は変化しています。投資家は営業利益だけでなく、通信解約率、法人事業の成長、設備投資、調整後FCF、親会社との取引を確認したいところです。
AIデータセンターと国産電池の期待値
苫小牧・堺のAIデータセンターは国内AI需要を取り込む成長機会ですが、GPU、受電、冷却、再エネ調達に巨額資金が必要です。2026年に発表した革新型バッテリー事業は2030年度に売上1,000億円以上を目指し、データセンター、系統、工場、家庭へ展開する計画です。技術が量産・長寿命・低コストを同時に実現すれば大きな価値がありますが、量産歩留まり、競合技術、原材料、認証、顧客獲得のリスクがあります。高配当の通信株としてだけでなく、成長投資後の減価償却、フリー・キャッシュ・フロー、ROICを継続確認すべきです。
※本稿は公開情報に基づく企業分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。