コスモエネルギー、2035年へ成長投資8,000億円 石油収益を電力・蓄電池へ

コスモエネルギーホールディングスは、Vision 2035で2026~2035年度にネット8,000億円の成長投資を計画します。2035年度に在庫影響を除く経常利益2,500億円、ROE15%以上を目指し、第8次中計では経常利益1,900億円、ROE12%以上、総還元性向60%以上を掲げました。2025年度の経常利益は1,492億円、親会社株主に帰属する純利益は740億円でした。

石油のキャッシュを3領域へ再配分

成長投資は石油・次世代エネルギー1,200億円、資源開発3,000億円、電力サプライチェーン2,000億円などに振り向けます。UAEの原油生産拡大と製油所の高稼働で資金を生み、風力・太陽光に安定電源、蓄電池、需給制御を組み合わせます。2035年度は自社電源2,000MW、電力販売100億kWh、電力分野の経常利益300億円が目標です。第8次中計期間には2MW級蓄電所8拠点を商業運転し、SAF、水素、CCS、データセンター向け熱対策材も育成します。

投資回収力が評価の分岐点

原業の石油は高いキャッシュ創出力を持つ一方、原油価格、為替、UAEの地政学、生産制約が業績を動かします。再エネでは前中計に経済合理性から一部投資を見送っており、建設費、金利、系統接続、出力制御を織り込んだ選別が重要です。LNG火力など安定電源の検討は電力価値を高める半面、投資額と脱炭素整合性を問われます。石油収益を成長分野へ移しながら、総還元性向60%以上を維持できるかが投資判断の焦点です。

出典 コスモエネルギー「Vision 2035・第8次連結中期経営計画」コスモエネルギー「2025年度通期決算」

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