パナソニック コネクトは、2024年3月28日、モバイルソリューションズ事業部の神戸工場に、オンサイトPPA方式による太陽光発電設備を導入したと発表しました。設備は2024年3月1日に稼働を開始しており、同社にとって海外事業所を除く初のオンサイトPPA導入です。
705kWを屋上4,040平方メートルに設置
太陽光パネルの設備容量は705kW、設置面積は約4,040平方メートルです。年間発電量は約81万1,000kWhを見込み、神戸工場で使用する電力の約15%を再生可能エネルギーへ置き換えます。CO2削減効果は年間約400トンです。単純計算では、設備利用率は約13.1%となり、都市部の工場屋根を活用する自家消費型太陽光として標準的な水準です。
オンサイトPPAは、発電事業者が需要家の敷地内に設備を設置・保有し、需要家が発電電力を購入する仕組みです。需要家は初期投資や保守負担を抑えながら、系統からの購入電力量と電力由来排出量を削減できます。一方、発電量は日射条件に左右されるため、工場の昼間負荷との一致度が事業効果を左右します。
製造拠点の脱炭素と製品CFPを連動
神戸工場は「レッツノート」や「タフブック」の生産拠点です。同事業部は、梱包材のプラスチック使用量を従来モデル比で60%削減し、紙の取扱説明書も90%削減するなど、製造・物流段階の環境負荷低減を進めています。製品別のカーボンフットプリントも公開しており、今回の太陽光導入は製造時排出量の削減を製品単位の環境情報へ反映しやすくする取り組みです。
工場屋根へのPPA導入は、設備投資を抑えながらScope2排出量を削減できるため、製造業で導入が広がっています。今後は、発電実績、設備劣化、契約期間中の電力単価、余剰電力の扱いなどが、導入効果を評価する上で重要になります。