イーレックスは東証プライム上場の独立系新電力で、燃料、発電、トレーディング、小売、海外事業を一体運営しています。バイオマス燃料を自ら調達し、発電した電力を市場・小売へつなぐ「e連鎖モデル」が業態上の特徴ですが、燃料価格と電力価格の変動を同時に受ける構造でもあります。
中期計画は、国内バイオマス発電の収益改善、東南アジアでの発電・燃料事業、系統用蓄電池・アグリゲーション、カーボンクレジットを成長軸としています。2026年7月には関西電力管区で第3号となる2MW・8MWhの蓄電所投資を決定しました。発電・小売で培った需給管理と市場取引を蓄電池運用へ転用できる点は強みです。
投資上は、バイオマス燃料価格、為替、海上物流、発電所稼働率、FIT・FIP制度、海外案件の工期と資金回収が主要リスクです。蓄電池も調整力・卸市場収入の変動を受けます。既存発電の収益を安定させつつ、海外と蓄電池への投資を財務規律の範囲で進められるかが、企業価値回復の鍵になります。